基本的な考え方
はじめに
承認欲求という言葉はもう耳馴染みのある言葉になっていることだと思います。
SNSが乱立し、スマホ依存症になり、というような耳に痛い言葉も連想されがちですが、とりわけ何が大きく変わったかというと「数値化」です。
再生回数、登録者数、いいねの数、拡散数というわかりやすい数字から、果てにはインプレッション数などと潜在的な数字も明らかにされ始めました。数字が明確化するということは、お金の流れも明確化してきます。
数字が多いところに人が集まり、人が集まるところにお金が集まる。とても単純な構図です。
では、その数字を上げるためにどう言ったことをした方がいいのか、というところの基本的なところの考え方を整理しておきたいと思います。
自分の立ち位置を知ること
YouTubeを例に挙げて考えてみましょう。まず、YouTubeのコンテンツを作る際(評価の視点でもよいです)には、どのように作った方がいいのか、何に着手をすればいいのかからわからないことが沢山あります。日本の代表的なYouTuber HIKAKINさんの動画から探っていきましょう。 HIKAKIN(敬称略)の動画を見たことがない方、よく見ているけどなんとなく見ているだけ、という方も。
そもそも HIKAKINとは日本を代表するYouTuberです。2023年7月現在で、チャンネル登録者数は1140万人、動画は3329本となっています。
チャンネルを始めたのは2011年から。もう12年になるそうです。そして注目すべきは、チャンネルが4つあるということと、総再生回数も100億超えています。まさに怪物。
ちなみに全てのチャンネルが動いているかというとそうではないです。選択と集中をしていることがよくわかります。
「だから何?すごいの知ってるけど?」となりますよね。はいはい。ここから大事な話。「何故そんなに見られているのか?」というところを考えていきましょう。
例えばチャンネルを分散させているのも「ターゲットが分かれているからだ」「日常を見たい人と、ゲームを見たい人は層が明確に違う」などということもあるでしょう。確かにスーパーでもドラッグストアでも、欲しいものは分類して陳列されています。
ただ、ヴィレッジバンガードやドン・キホーテなどは全く違う陳列方法です。
それもそのはず、コンセプトが「遊べる本屋さん」「宝探し感」というように目的が違うためです。スーパーやドラッグストアは日用品を買いに来るための場所で、ウィンドウショッピング要素はありません。一方で、ヴィレバンやドンキは買い物自体を楽しむという非日常感があるのです。どちらも奏功しているわけですが、規模からすると「日用品ユーザー」の方が多いことはわかるでしょう。田舎にはスーパーありますが、田舎にはヴィレバンがないことからも明白です。
まぁそこら辺の話は誰もが語る話なので、少しばかり踏み込んだ見方をしていきましょう。大事なのは「視点」です。
HIKAKINはたくさんコンテンツも上げている。今でも沢山みられている。複数チャンネル運営している。
じゃあ、何故見られるのか。その秘密に迫るために見方を変えてみましょう。
比較するための軸
比較するためには漫然と動画を見ていると沼にハマってしまいます。部屋の片付けしている時に漫画を読み出してしまうアレですね。そうならないためには基準を設けます。実際に見ていきましょう。
まずは2012年の動画から。新作のドリンクを見つけたので飲んでみました、というネタです。
HIKAKINらしさは変わらないんだなーって感じはしますね。静かな印象を得ると思います。
続いて2013年。
パッケージの見せ方などが変わりました。
続いて2014年。
背景が変わり(そこじゃない)、じゃんけんタイムが入りました。
2015年。
背景が豪華に!(そこじゃない)
2016年。
入口から変わってきました。理由がないと紹介しない、というようなもの。プロモーション兼ねて出すようになりました。
5本ほどですが、変わっていること、変わっていないことが見えてきたと思います。
まずは構成について。この動画は何をするのか、が明確に伝わるようになっています。そして、飲んで感想、評価、そして締め。決まったルーティンだからこそ、非常に見やすく、他のものも見たくなるのです。同じパッケージのものを作り続けるには忍耐もいりますが、そこを継続してできることが HIKAKINをトップたらしめる理由の一つなのだと思います。
このように時間軸とともに見ることを「縦軸」として、似たようなものを「横軸」として考えていきます。2014年の食べ物、飲み物だけでなく、レビュー系を全て見てみるなどすると作り方がわかってくることでしょう。
「でもそれってビジネスでは役に立たないのでは?」というところを考える人もいるかもしれません。ただ、実際には人に伝える時にはわかりやすさが第一で、パッケージに当てはめて見せることで「見やすさ」つまりスーパーの陳列棚みたいなものがわかるようになるのです。証券会社でもこういうようなものを作るようになりました。
わかりやすく役に立つものが流行る、とわかるとレガシーな企業でもそういう動きになるんだなー、という一例ですね。ちなみにシリーズになっているようなので、リストも貼っておきます。